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2007年 04月 14日
いよいよルートバーントラックガイドツアー初日。ガイドツアーの詳細についてはこちら。
6時起床、持って行く以外の荷物はスーツケースに入れて宿に預かってもらう。この辺りを拠点にトランピングに出かける人たち向けに、どこの宿でもそういうサービスをやってくれているらしい。もちろんレセプションに人はいない時間帯なので、倉庫の鍵を事前にもらっておく必要がある。 7時集合。昨日のステーションビル。さくっと全員集合。ガイドさんとも顔合わせ。女の子二人バスに乗り込んでいよいよ出発!クイーンズタウンとルートバーントラックは地図で見ると近いようだけど間に湖や山があるので大きく南に下って迂回する。3時間強のバスドライブになる。 ロードオブザリングのロケ地としても有名なこの辺り。それ風の風景がどーーんどーーんと続く。広い。大きい。山を抜けて風が変わる度にお天気がくるくる変わって一喜一憂するのもバカらしくなってくる。雨のほうが多い場所だそうだけど、なるようになるさ~~。 9時ごろ、テアナウ到着。ここで休憩。テアナウ湖のほとりでおにぎりをパクつく。いつもは朝ごはん抜きだけど、今日はエネルギー補給しておかないと。 テアナウから新たにメンバーが加わって全員集合。そして早速モーニングティー♪ホテルのラウンジで焼きたてスコーンやクッキーとお茶。おにぎり食べたばっかりだけど、スコーン半分にホイップバターつけて。イングリッシュブレックファスト(紅茶)とサクサクスコーンが完璧なハーモニー♪窓越しの青い湖、これから山小屋暮らしが待っているとは思えないゆったり優雅な時間が流れる・・。一休みしたら、今度は北上してルートバーンを目指す。 ディバイド峠(The Divid)の登山口でバスを降りたら今日のランチとスナックを受け取る。昨日、食事に関するアンケートで食べられないものmeat、と書いておいたら、もらったサンドイッチはベジタブルサンドだった☆ハムを抜いただけのとは違うっぽくて、なんか他の人のよりすごく厚い。うほほ。野菜ぎっしりサンドは大好きだ♪チョコバーとオレンジ、マフィンと共に、またずっしりと荷物が重くなる。うむー、早く食べちゃいたいぞ! トイレ行って靴紐締めて、寒かったのでセーターも着ていざスタート。といっても揃ってGO,とはではなく、銘々が準備でき次第三々五々歩き出すという・・添乗員さんが大声で一箇所に集めたり一列になったりはまったくないのね~。 銀ブナのブッシュをふらふらと登っていく・・最初こそ、霧がかった冷たい空気にニット帽までかぶったけど、上着もセーターも15分で暑くて脱いだ。荷物が重いのは案外と平気なんだけど、最初の50分はだらだらとした坂で息があがる。メンバーのおじいちゃん、おばちゃんがどんどん先に行ってしまうし、まだ半端に元気な分、気持ちが焦ってゆっくり行けばいいのにゆっくり歩けない。マイペースって、こんなに難しかったのか。 オプションコース、キーサーミット(Key Summit)への分岐点にバックパックをおろしてわき道を行く。荷物がないと歩きやすいと思ったのもつかの間。かなり登りが続くし炎天下なのでけっこうしんどい。おっちゃんたちはサクサク登っていく。走ってるみたいに見える。なんなんだ、あの人たちは。 ふぅふぅいいながらたどり着いた頂上からは、ホリフォード渓谷(Lower Holyford Road)が。まさに絶景~☆360度に拝みたくなるような風景が広がる。 雲ががんがん流れていて、見えたと思った頂がカメラを構えているうちに隠れてしまう。明るすぎて液晶が見えなくて撮れたかどうかの確認も出来ず、写真よりこの眼で見るほうが大事と、この辺りでカメラを夫に渡してしまった。 キーサミットを少し下ったところで気持ちのいい風が~。大パノラマを見ながら、美味しい空気を体いっぱいに吸い込んで、今ここでこうしていることの幸せをヒシヒシとかみ締めた。あぁ、本当に生きててよかった。神様ありがとう。 そしてここでチョコレート休憩。チョコレートが配られる。キャドバリーなのはいいけど、なぜかホワイト。甘~くてひとかけらで十分充電。 この景色の一瞬の雲の切れ間を写したつもりだったけど、肉眼では薄かった霧が真っ白になっててぜんぜんだめだった。こういうときは写真は諦めて、眼カメラに収めるに限る。 キーサミットへの分岐点に戻り、ハウデン湖(Lake Howden)までの下りを行く。そこでランチと聞いて元気復活♪あっという間にハット(hut=山小屋)へ。 なんてキレイなんだろう。この湖を見ながらのランチ。ハットにはガスコンロがあって、ガイドさんがお湯を沸かしてくれる。コーヒーも紅茶も、ミロもある。なんと小袋味噌汁まで!こんなところでハナマルキ!寒い日にはありがたいんだろうな~。 ベジサンドはボリュームたっぷり。おやつにはチョコレートバー、ブルーベリーマフィン、オレンジをもらってるけどちょっと入らないなー・・と思ってたら、他のおっちゃんおばちゃんメンバー、もらったの以外の自前のサンドイッチやカップヌードル!(とっても用意のいい、山慣れした日本人カップルでした)は食べるは、チョコバーかじるは、マフィンもペロリな勢い。むー、すごいなー。 お昼の後はまた登り。銀ブナ(Silver Beech)の中をずんずん進む。この辺りは湿気が多くてしっとりしてる。コケや、コケじゃないけどコケっぽいものが岩や木の幹を覆って瑞々しい。沢が至る所にあって、小さな橋もいっぱい。 橋を渡るのってワクワクするよね?ながーーい吊橋で恐怖を味わうのもアトラクション気分で楽しいし・・。 ロードオブザリングちっくな森。ほんとに一人きりだったら怖いかも知れない。 この、大きな石をちりばめたトラックが意外に歩きにくい。足を下ろすたびに角度に気を配らなければ捻挫しそうになるので気が抜けず、疲れる。でも、そんなの気にしてるのは私だけのようで、皆、すいすい進む。なんで? それにしても、くるぶしまでの靴を買えてよかった。これが無かったら、私は10回以上捻挫してた。運動靴ではぜったい無理だった。忠告してくれたお店のオヤジに感謝。でも、この辺りで足首やら小指の横やら、部分的に痛い箇所が・・。トランピングでの最も多い怪我は捻挫じゃなくて水ぶくれだそう。やばいかも知れない。ごつごつした岩道がうらめしい~。 湧き水は全部飲むことが出来る。大量の水を持ち運ぶ必要はなく、500のペットボトルで十分。冷たくて美味しい! ランチ後1時間強でイアーランド滝(Earland Falls)のポイントへ。この滝は落差80m。写真ではぜんぜん伝わらないのが悲しいけど、ものすごい迫力!水しぶきでずぶぬれになりそう。マイナスイオン浴とか言ってる場合じゃなくて、もう普通に水浴び状態。 ここで再びチョコレート休憩。今度はブラックチョコ。汗をかいて疲労感も出てきている私は甘みよりも・・そうだ!オレンジがあった~♪手で皮をむしって剥いて、甘い酸っぱいジューシーなオレンジを一個丸ごと一気食い。あぁ、果糖が、クエン酸が、水分が体に染み渡る。オレンジってこんなに美味しかったのね。 巨大な滝のごく一部。轟音としぶきで、不浄なものを寄せ付けない神々しい雰囲気に包まれている。こんな滝に打たれたら、煩悩の一個や二個、消せそうやな~~。 このポイントを超えたら、あとは比較的な楽な下り。いくつもの吊り橋を渡り、ブッシュを抜けて、ときには私の苦手なごつごつと歩きにくい石の道を行く。 NZは野鳥の楽園でもある。この子はトムティット(Tomtit)。鳥はよく見かけるけど、写すのは難しい。 尾っぽが短くて頭がでっかくて、まんがちっくに可愛い鳥がいっぱい。ランチのとき、思わずパンを投げてしまったけど、本当はやっちゃいけなかった。野生動物に餌を与えるとゴミを漁ったり、自然な状態で生きていけなくなってしまうので気をつけよう。反省。 根っこや倒木にシダやコケが生してて、幻想的。小人とか妖精とかが普通にいそうな世界。見慣れている北島のブッシュとはぜんぜん違うのは、湿気が多いのと南国チックな雰囲気のあるキャベッジツリーとかやしの木か?と思うほど大きいシダの木なんかが全く見られないからかな。縦に長い国だから当たり前か・・。 そして初日に泊まるハット、マッケンジーロッジ(Lake MackenzieLodge)に到着!ハットの様子は別記事にしてアップします。
by mana_hina
| 2007-04-14 22:25
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